アレコとあおもり犬

suzume-smile2006-08-18

夜中から雨が降り始め、朝になると雷も鳴る豪雨に。そのためにローカル線があちこちで遅れたり不通になったりで、Suzumeが経験したことのない状況に。何しろ、東京と違ってダイヤ通りでも1時間に1本も無かったりするのだ。それが平気で30分とか50分遅れるから、乗り継ごうと思っていた別の列車には当然アクセスが不能になるし。
そんな中で、予定していた交通手段を色々と変更しながらも向かったのは青森県立美術館青森県立美術館開館記念展 シャガール 『アレコ』とアメリカ亡命時代 | 青森県立美術館)。当初は行く予定ではなかったのだけれど、弘前に着いた日に「A to Z」を見る時間が捻出できたので、帰京する今日は青森市に行って、そこから特急+新幹線で帰ることにしたのだ。美術館は6月に開館したばかりで、シャガールがバレエ「アレコ」のために書いた背景画を目玉とする開館記念企画展を開催している。しかも4点のうち3点を同美術館が所蔵している、というのだから、たいしたもの。そのことはNHK日曜美術館」で紹介されていたので、あらかじめ知っていた。県立美術館は運動公園の中を通って奥に立っている雪のように真っ白な建物。そして会場に入ると、いきなり「アレコ」の全4幕の背景が「アレコホール」という大ホールの四面に飾られ、その美しい色とスケールの大きさに圧倒される。順路に従って進むと、当時のバレエ「アレコ」上演映像(←無声映画)が上映されていて、これがまた面白い。素人の目だから見るべきところがずれているかも知れないけれど、バレエのテクニックがこの半世紀あまりでいかに大きな進歩を遂げたかを感じる。そして、会場の出口近くには、シャガールイディッシュ語で書いた詩が壁面いっぱいに記されている。「魂の中の国、それだけが私の祖国」
常設展示コーナーに行くと、奈良美智が制作した巨大な「あおもり犬(→写真はこれをぜひ見て!http://www.pref.aomori.lg.jp/plan/koukoku/aomoriken.htm)」を見ることができる。この表情がなんともいえない癒しですねぇ。。。これをモチーフにしたぬいぐるみがあったら手元に置いて眺めたいかも。なお「あおもり犬」は現在、愛称を募集中だそうです。