図書館のCS

今どきの図書館事情

学部で借りた図書の返却期限が明日に迫っているため、朝、早起きしてキャンパスまで返しに行った。 Suzumeの通う大学院は、学部キャンパスとは別の場所に設置されている。社会人向け大学院によく見られるサテライトキャンパス。仕事帰りに通いやすい場所にある。そのことは、本当に助かるし、それが選んだ理由なのだけれど、残念なのは蔵書がとても貧相なこと。他の研究科と所在地を分離している以上、やむを得ないことなのかも知れないけれど。でも一応、社会人だって勉強するために通っているわけだから、キャンパスに文献が充実していないのは不便。仕事と学業の二束のわらじを履いて時間がない分、学業に専念している学生よりも、もっと困るのだ。教授と仲良くなって彼らの研究室の蔵書を貸し出してもらう、という手段はあるけれど、万一、カバンに入れてページの端が汚れたりしたら…とか考えると気が重い。実際、春先に修士論文のテーマを確定しなければならなかったけれど、サテライトの蔵書が少なすぎるので、やむを得ず学部キャンパスまで赴いて参考文献を持ち運べるだけ借りてきた。今日、返却しに行ったのは、その参考文献一式。
Suzumeが学部生だった頃と違って、今は図書館まで行かなくても家からインターネットで蔵書を検索したり、その書籍が現在貸出中かどうか確認することができるから便利だ。図書館まで行ってみたら貸出中で無かった、というムダがない。東京都立の図書館や、一部の区立図書館でも同様の体制になっている。(自分でネットで調べられない図書館でも、電話すれば調べてくれる) で、問題は借りた図書を返却する方法。行政の場合は、区内のどこの図書館で返却してもokだし、一部では主要な駅前に郵便ポストのように図書返却ポストを設けてくれている。サラリーマンには、この駅前返却がとっても便利。結局、返却期限が過ぎても本を戻さない人の多くは、読み終わっていない、というよりも返しに行くのが面倒で放置しているのではないか、と思う。だったら、返しやすい環境を用意すればいいのだ。
Suzumeの通う大学院は、そういうサービスが一切ない。だから、こうして休みの日に遠くまで返しに行かなければならない。ネット検索で見つけた(学内の)他キャンパスの蔵書を取り寄せてくれたり、そういう図書の返却を受け付けてくれたり…っていう体制を作ってくれたらいいのにな。 高い学費を払って通っているのだから、私達は学生であると同時に「カスタマー」なんだと思う。だから、大学や大学院側にはもうちょっと、CSマインドを持って欲しい。夜間の社会人大学院を標榜するなら、全日制とは違う受け入れ体制を敷くのは当然だと思う。それに大学院の人気度を気にされるのでしたら、こういうソフト面も侮れないと思いますが。ね、Z教授。