鰻は何がお好き?

本日も会食なり

某メンバーで、京橋の竹葉亭(http://www.unagi-chikuyoutei.co.jp/)へ。
ここのお店は何と言っても、鰻の蒲焼きが自慢の一品。当然、Suzumeも蒲焼きを食するつもりでいたのだけれど、コースの途中でお店の人が「鰻は白焼きと蒲焼き、お好きな方をお選びいただけます」と言ったものだから、激しく悩んでしまった。。。
Suzumeは何でも素材の味がそのまま味わえる方が好き。魚でも肉でも薄味が好きだし、小さい頃は白米も(おかずも無しで)そのまま食べるのが好きな変わった子供だった。自分では記憶がないけれど「ゴハンはよく噛むと甘くてオイシイよ〜」と喜んでいたらしい。
ということで、白焼きの方が(たれをつけない分)素材の味が楽しめる。でも、竹葉亭って言ったら基本は蒲焼きだよねぇ…。
悩んだ挙句、白焼きを選択。これは美味。もしもワガママを言えるのなら、わさび醤油(←最も基本)だけでなく、山椒+塩も欲しかったかも。昔、友人に教わったこの組み合わせ、かなりイケルのです。
こういう会食は、お開きが比較的早めなのがありがたい。

アレルギー

10代の頃、鰻を食べると必ず蕁麻疹が出た。きっと食物アレルギーなんだ…Suzumeは一生、鰻も穴子も(味は好きなのに)食べられないのかと思って悲しかった。土用丑の日は、家にいづらくて昼か夜のどちらかに用事を作っては外出していた(そうすれば、Suzumeがいない間に家族は鰻が食べられるから)。
大学4年の就職活動。某社でほぼ内定という段階で役員の方と会食をする機会を得た。ところが連れて行かれたのは銀座の鰻屋。え、マジで!?正直、狼狽した。この期に及んで「鰻は食べられません」とは言えないよな…でも、会食中にかゆくなってきたらどうしよう。
清水の舞台から飛び降りるような気持ちで食べた鰻重。役員との食事に緊張しているのか、蕁麻疹の発症を恐れて緊張しているのか、自分でもよくわからないまま会食の時間が過ぎていった。…あれ?かゆくならないよ?
体質が変わったのか、それとも10代の頃は何度も偶然が重なっていたのか、真相はわからない。とにかく、何も変調は起きなかった。
結局、その企業の社員として働くことにはならなかったけれど、今日、こうして心おきなく鰻を賞味することができるのは、その役員のおかげだ。今でも鰻を食べるたびに、その当時のことを思い出す。