A to Z@弘前

suzume-smile2006-08-16

本日より2泊3日で青森。プライベートだけれど100%観光ということでもなくて、まぁ色々と。
東京を昼に出発、夕方前に弘前に着いたので当初の予定を前倒しにして、さっそく奈良美智の展覧会「A to Z(http://a-to-z.heteml.jp/modules/news/)」を観に吉井酒造煉瓦倉庫へ。倉庫はレンガ造りだし通常の建物よりも涼しいのだけれど、インフラが整った施設と違って空調がない…内部は大量に電球が用いられている…そしてここは本州最北といえども今日は33℃を超える夏日。いやぁ正直、作品をみて回っている最中も感想より先に「暑い、アツ〜イ」が口をついて出てくる状況でした。きっと前後2週間程度がこの状態で、それ以外の時期はもっと快適に観賞できるのでしょう。。。作品の搬入口や窓を開け放すことができれば風が通るのだろうけれど、展示の都合上それもできないみたいで。
さて、作品はお馴染みの不機嫌そうな子供のイラストはもちろんのこと、びいどろのように美しい色合いの瞳を持つ少女や、少しうつむき加減の犬の置物などなど。こうした作品がそれぞれのコンセプトに基づいて立てられた小屋の中に展示されている。つまり、倉庫の中にさらにたくさんの小屋や小部屋が建てられていて、それぞれを訪ねて回るのだ。印象的だったのは、ドアが閉まっている5つの小部屋の1つで、黒い壁に囲まれた中の小さな「希望」。パンドラの箱から「予兆」だけが出ていかなかったおかげで人類に残された「希望」をイメージしているのかな?柔らかい笑みを浮かべる少女は本当に「小さな希望」という感じで、Suzumeは惹かれました。もう1つは八角堂の中に収められた噴水。白い陶器で作られた少女の頭が様々な方向を向く形で重ねられているのだけれど(それ自体はよく考えると気味が悪い)、その少女達の目から少しずつ涙が流れている。涙=噴水なのだ。
そんなこんなを眺めて歩くだけで、結構な距離になっている。倉庫って大きいんだなぁ。2階まで展示があって、これをグルッと観てようやく外に出たときには、1時間半以上が経過していた。
夕暮れの風がなんと涼しく爽やかだったこと!!