withdrawal/craving

もう過ぎたことなので正直に言いましょう。しばらく前の話です。不覚にも“片思い”状態に陥りました。
「この制御できない感情の揺れは一体、何なのぉ!!」相手のちょっとした言動にイチイチ、それこそ無駄なくらい過剰に一喜一憂していました。まぁ元々、標準的なオトナより感情が豊かというか、些細なことにも一喜一憂しやすいタイプではあるのですが(^^;
最近、何かで読みました。「忙しくて会う時間が取れないとき、男性はわざわざ‘○○で忙しくてX日〜Y日までは会えないけれど、Z日までには落ち着くから待ってて’と詳細なメールを書いたりしない。‘忙しいから当面会えない’とだけ。そして、書かれた言葉以上の深い意味は無い。ところが、彼に恋する女性はその短いメッセージに100通りの可能性を考えてしまう。しかも、その8〜9割はネガティブなシナリオだ。自分は避けられているのだろうか、飽きられたのか、実は他の女性と会っているのではないか…、と。」
あぁ、ホントにその通りでした。
最初は、全くSuzumeの興味の対象外だった彼。それが偶々話す機会があって「楽しいな」「この人、すごいな」と。そのうち、前向きで自信家に見える彼が心の壁の奥に‘脆さ’という闇を抱えていることに気づいた…。
でも、親しくなるにつれてSuzumeの感情は迷走を始めました。会っている間は楽しいのに、離れていると数日でも長く感じられて、会えないことが不安になってしまうのです。彼は前述の話のように、‘忙しいから当面会えない’としか言ってくれない人でしたが、Suzumeは「次はX日」という約束(=確実な目標設定)を頼りに頑張るタイプなので、短く素っ気ない言葉にどうしても馴染めませんでした。100通りも考えたことはないけれど、多分10通りくらい考えて8割が悲観シナリオでした。
「それは切ないね」と友達は言いました。そうか、私って切ないんだ。そんな感情を前回抱いたのは何年前だったかしら。この年齢で‘切ない’気持ちになるなんて貴重かも、って前向きに受け止めようと自問自答してきたけれど、やはり制御できない感情を心の内に抱えて生きているのは苦しい。そのことを相手に理解してもらえないのはさらに辛い。。。ということで、ギブアップしました。
Suzumeには少し依存症気味なところがあるのかも知れません。
誰でも恋にドップリのめり込む時期があるけれど、Suzumeの場合、恋というよりも、親のような「無条件で確実な愛情」や「自分を絶対的に必要としてくれること」を相手に期待してしまうのです。非現実的な期待であることは頭で理解しているのに、時に感情が暴走してしまう。
自分の価値に常に疑念を抱いていて、存在する意味が見出せない。好きな人は「自分自身の存在よりも優先されるべき価値」を有する存在であり、その人から「無条件で確実な愛情」とともに「必要とされている」という実感を得ることで、欠けている自尊心を充足しようとしているのでしょうか。
件の彼は、Suzuemの存在より優先されるべき絶対的な価値を有していました。それは多分、今でも。。。でも、無条件で確実な愛情も、私を必要としているという実感を求めるのは最も難しい相手でした。そのことは、彼の心にある大きな壁の存在を理解するSuzumeには端から分かっていましたから、一人相撲みたいなものでした(だから“片思い”のような状態、と書いたのです)。
降参してから時間が経過し、少しずつですが「切なさ」に苦しむ前の自分を取り戻しています。もちろん、連絡したい、会いたい、話したい、支えてもらいたい…そんな気持ちが募って心を衝き動かすことはあります。禁断症状のようなものです。特に今は仕事でもビミョウな立場にあるので、揺るぎない絶対的な価値がSuzumeの側に存在してくれないのは不安でたまらない。何かのショックで凹んだら最後、二度と這い上がれないのではないかと思ってしまいます。そんな気分に陥るのも、禁断症状の1つなのかも知れません。
だとしたら、きっとあと少しの我慢です。禁断症状は、大きな波を乗り越える度に薄らいでいくものなのですから。
I will soon get over myself.