ターミナル

やられたっ！！

何に？　って、そりゃぁ、「ターミナル」のＰＶに。
スピルバーグによる人情物。しかも、主演はトム・ハンクス。
水戸黄門のように、まったくサプライズのない王道な組合せで、きっと自分は観ないだろう、とタカをくくっていた。
それにしても、あの宣伝はズルイよね〜。トム・ハンクス（ビクター）の涙でくしゃくしゃになった顔のアップを見たら、「この映画、見なくちゃ」と思っちゃうじゃない。
あー、マーケティング戦略に見事に嵌められてしまった。

で、見に行って来ました。

悪くない。それなりに見どころもあるし、コミカルな場面も随所に用意されている。
用意されすぎていて、ホロリとなれないくらいウィットがある。
でも、何だかなぁ・・・特別なものも心に残らないって感じだった。
こういうことを書かなくてはならないのは、自分でもとてもイヤなんだけど。
脇役ながら、空港で清掃人をしているインド系おじいちゃんが、実によい。かなりオイシイ部分を持っていってしまうキャラだ。
あと、最後にビクターに自分のコートをかけてあげる男（Collateralで、ジャズハウスのオーナー役だった人）、彼もいい味を出している。
トム・ハンクスは、「ダ・ヴィンチ・コード」の主演にも決まっているらしい。彼は、少々、巧者になりすぎたのではないだろうか。。。