昨今の大学事情

昨晩、カレー屋で

大学院の友人数名の集まりがあった。場所は銀座ラージマハール(ぐるなび - レストラン予約と宴会・グルメ情報 検索サイト)。 Suzumeは「仕事があるから遅れる」と予告してたけど行ったのは21時。本日は、例の大好きな仲間達+1名。この1名が主役だったので、遅れてでも参加しようと思った次第。この主役YS、地方の私立大学で助教授をしながら、東京の大学院まで私費通学している、という大変な方。当然、毎日通うことはできないから、金曜&土曜に泊りがけで講義を取っているみたいだけれど、毎週のことで新幹線代の負担も大きい。「カミサンの機嫌が悪くて、悪くて…」と苦笑いしていた。
そうそう、話がヨコにそれるけれど、こういう「いい人」は皆、結婚している。多分、幸せな家庭を築いているから、人間的にも「いい人」になっていくのだろうと思うけど。
そうか、使ってみたことがなかったけれど、遠距離交通費の「学割2割」って、こういう人には効果が大きいんだなーと、聞いていて思った。
昨今の大学事情は、テレビで報道されている以上に厳しいらしい。なぜ教員職にある人が、わざわざ大学院に?と聞いたら、地方の私立大学は生き残りが大変で、彼は専門外の科目も担当するように大学側から言われているのだそうだ。理由は簡単で「教員の中で若いから、まだこれから新しいこともできるだろう」と。それで、わざわざ勉強しに大学院に入学したのだけれど、でも派遣じゃないんだよね。。。

大学も義務教育の時代か

YSに聞くと、今の大学のカリキュラムってすごい!授業で、「マナー、敬語の使い方」とか「友達の作り方」っていうのがあるらしい。人間ナンタラ学部とかコミュニケーション学部、といった、最近のワケ分からない名称の学部の授業じゃない、経済学部の正規科目として、そんなのが用意されている、というのだから驚く。これも卒業に必要な単位の1部を構成しているのだ。
そういうことって、幼少の頃からの親のしつけとか、小中高での友達や先輩後輩との付き合いの中で自然に学んでいくものじゃないの?YSが言うには、そういう授業をやらないと、学生は引きこもってしまう、と。
Suzumeが大学生の時だって、授業に全然でない学生は沢山いたし(Suzumeは文学系だったから、家に閉じこもって哲学書とか読んでる友人と、授業サボって体育会活動ばかりしている友人、学費稼ぎにバイトに明け暮れる勤労青年に分かれてた)、義務教育じゃないのだから、放っておけばいいのに。でも、そこが現代のツライところ。大学が定員割れを起こす時代においては、ちゃんと卒業や就職の実績を出さないと、次の入学者確保につながらないのだ。で、過保護なまでのカリキュラム…
正直言って、私が企業の採用担当者だったら、大学で教わらないとマナーや常識を身につけられない大学生の採用は躊躇するなぁ。それって根本的に、自助努力ができないってことでしょう。誰かとギクシャクしたとしても、それはそれで摩擦があるたびに何かを学んでいく、そういうものだと思うし。それができない人は、仕事人としても成長が期待できないような気がするから。
現に、Suzumeの勤務先にも学習効果ゼロ社員がいて、見ていて歯がゆい。「教育、躾の厳しい家庭に育った」って自分で言うのだけれど、「鏡開き」がいつなのかも知らないし、薬を服用する「食間」を食事中だと思っている。慶応幼稚舎を幼稚園だと思ってたし、この人が洗った茶碗には茶渋がこびりついたままだ。当然、仕事も推して知るべし。躾けた親の顔が見てみたい。
今や、誰もが大学に入ることができる時代。大学を出ているんだからこのくらいできるだろう、知っているだろう、という、こちら側の意識も変えていかないといけないのかもね。