名古屋国際女子マラソン

今年も熱戦

女子マラソンのTV観戦が好きで、毎年、東京・大阪・名古屋・ベルリン・シカゴ等々の中継があると見入ってしまう。ちなみに駅伝も好きで、関係者でもないのに、正月からわざわざ箱根まで大学駅伝を見に行ってしまったことがあるほど(笑) 
今日は名古屋国際(http://www.chunichi.co.jp/niwm/index.html)。ヘルシンキ世界陸上の代表選考の最終試合だ。東京国際・大阪国際を通じて、代表内定は1名しかいないから、今回の名古屋で良好なタイムでゴールすることができれば、日本人1位でなくても代表入りが濃厚となる。昨年は、この名古屋国際がアテネ五輪選考の最終試合だった。翌日に代表選考会議を控えて、三井住友海上土佐礼子選手による大逆転優勝があったことは、マラソンファンではない人の記憶にも残っていると思う。土佐選手は自分の力を出し尽くした、それだけのことなのに、翌日の代表選考で高橋尚子選手が落選した後、しばらく「土佐バッシング」があったのは個人的に胸が痛んだ。(あれは、何の裏づけもない口約束をした陸連幹部が良くなかったとSuzumeは思っている)
今年の大会。土佐選手と同僚で昨秋のベルリン国際で日本記録を出して優勝した渋井陽子選手が大本命、と言われていたけれど、Suzumeには密かに気になっている選手がいた。それは、しまむら大島めぐみ選手(旧姓:田中)。元々はあさひ銀行陸上部の選手で、行名がりそな銀行に変わり、さらに陸上部がしまむらに売却された、そんな変遷の日々をずっと走り続けている選手だ。(palette.jp - このウェブサイトは販売用です! -&nbsppalette リソースおよび情報
初めて見たのは、東日本実業団女子駅伝であさひ銀行が優勝した年。走り方が綺麗な人だな、と思った。さらに見た目も色が白くて綺麗な人。この人、1994年には既にあさひ銀行の駅伝代表に選ばれている。多分、現役の女子マラソン選手の中では、資生堂弘山晴美選手に次ぐ長いキャリアを誇るのではないだろうか。
昨年の名古屋国際で、一旦はトップに立ちながら、土佐選手が逆転優勝し、大島(田中)めぐみ選手は2位に終わった。トラックでアテネ五輪に出場できたものの、マラソンでの出場は適わなかった。今年、もう一度同じ大会に出場するのは、多分、その雪辱を晴らしたいと考えてのことだろう、とSuzumeは思ったんだ。
で、結果はニュースで報じられている通り。京セラの原裕美子選手が初マラソンで初優勝。大島選手は、今回も同じ展開、35kmを過ぎてから一度はトップに立ったが、原選手に追い抜かれてしまった。ヘルシンキへの切符は、原選手の他にあと3枚。タイムやこれまでの実績から考えても、大島選手は明日の選考会議で選ばれると思うけれど、昨年に続いての2位。多分、彼女にしてみれば今回の方が一層に悔しかったに違いない。
 
100点満点と99点には1点以上の大きな開きがあるのと同じように、「優勝」と2位とでは意味がまるで違ってしまう。それでも、本人の目標がそれより低く設定されていたのなら、満足度は高いだろうけれど。
自分にとっての「効用最大化」はあくまで主観的なもの。だから難しい…。