迷走する○○

50%超の前に

今やワイドショーでも芸能ニュースより露出時間の多い(らしい)、「ライブドアvsニッポン放送」ネタ。とうとうライブドアニッポン放送株の保有比率が議決権ベースで50%を超えた。次のニッポン放送株主総会で、堀江氏も自ら乗り込み、取締役の過半数ライブドアが送り込むつもりだ、という。それはそれで「どうぞどうぞ。50%超を占めているんだから、そういうこともあるでしょうねぇ。」という感じなのだけれど。
でも、Suzumeにはこの騒動が始まった当初から、ライブドアニッポン放送やフジTVと何をやりたいのか、全然わからない。「メディアとITを融合して、色々なことができますよね」って言うけれど、「色々なこと」って何だろう。
一般論ではなく、ライブドアとフジTVのそれぞれのどのような特質からどういうことが考えられるのか、具体的なものが見えてこない。「50%超の我々が(経営権を)取らなかったら、自分たちの株主に説明がつかないですよね」ってなことを言ったらしいけど、その前に説明すべきことが他にもあるんじゃないかなー。
ネットとメディアの融合。社会的影響力の強い産業同士の組み合わせは「何だかすごいことができそう」な気がすることは事実だ。でも合併や提携は、最終的には技術よりもそこにいる人間同士や文化の融合が成否を決める、というのは数々の先例が語っていること。もちろん、円滑に融合するための企業システムというフレーム作りが大事なことは言うまでも無いわけで、正直、そういうフレームの曖昧さ(?)が売りの業界同士の融合がうまくいくのかどうか…。
海の向こうでは、もう何年も前にタイムワーナーとAOLが融合に失敗している。
で、フジTVの増配発表。4倍って、どういうこと!?じゃぁ、今までは還元できていたはずのお金をどうしていたの?ってことになっちゃうんですけれど。内部留保につとめた方が有利と思われるような収益性の高い投資機会をたくさん抱えているという印象もないし。もう何だか対抗手段も「手当たり次第」な感じになってきましたねぇ。しかし、3月末を目前にしての増配発表。 SuzumeもフジTV株を持っていればよかったかな(笑)