ノスタルジア

チルソクの夏

七夕をハングル語で「チルソク」と言うらしい。この映画を勧めてくれたのは、40代後半の広島出身の男性。で、DVDを観た。
ふふふ〜ん、なるほど〜(笑)1977年に高校生だった、という時代設定。劇中歌もツイスト「あんたのバラード」とか山口百恵横須賀ストーリー」とかイルカ「なごり雪」。確かに、その世代には郷愁感たっぷりだねぇ。
Suzume世代とは時代がずれてしまうので、多分、勧めてくれた男性と同じだけの感動は味わえなかったような気がする。でも、自分が思春期にその時代を過ごしていなくても、その「(古き)良き時代」を懐かしむ感覚はSuzumeにも確かに存在する。情報化社会によって後から植えつけられた感覚なのかも知れないけれど。
ところで、映画の中で上野樹里が演じる女子高生が憧れの先輩と映画鑑賞デートをする場面があるのだけれど、その映画が「幸福の黄色いハンカチ」なのだ。あの映画って、そんなに古かったのね。でもそれ以上に驚いたのは、映画の最後のシーンだけが登場したのに、それだけでSuzumeの目からは涙がボロボロッと落ちてしまって…。高倉健が一言も言葉を発していないのに、その演技に飲み込まれました。