学内ロマンス

真実は闇の中

大学院の授業が終わった後、友人と近所で夕食を共にする。講義や卒業論文の話をひとしきりして、「あと半年かぁ」という気分に。
Suzumeが「この間、男性陣が『ここの院生同士の恋愛とか結婚とか、そういう話はないんですかねぇ』って。女性は少人数だから、そういう情報も早いだろうと思って質問しているみたい。でも、そんな話は無いよねぇ」と言ったら、友人から思わぬ答えが。
「それがさぁ、どうやらあるんでしょ?私も具体的には知らないけど。」
え、えーっ!!じゃぁ、貴方は誰からそれを聞いたの?
「情報源がZだから、本当に根拠のある話なのかちょっと疑わしいんだけどねぇ」
うんうん、Zだったら主観的判断でハッタリを言っている可能性もありそう。でも、2年次じゃなくて1年次の女性だよね、きっと。2年次なら少しはこっちにも情報が入っていそうだもの。
「1年次じゃないという確信はないけど、Zが言うのなら2年次のような気がする。」
そこから2人で具体的に「Aさん…可能性無さそう、同じ会社に彼がいるって言ってたもの」「Bさん…そんな素振りは無い」等々、1人ずつ名前を出してコメント(笑)
Z自身という可能性は?彼女はあちこち積極的にアプローチしている印象だけど。
「確かにすごく積極的だけど、私が知っている限り、Zは違うと思う。」
かくして消去法で残ったのは、色が白くてスタイルのよいY。
ここ半年余で彼女がスリムになったことを指摘したときに「仕事が大変でやつれているだけよ」と言っていたけれど、Suzumeは違うと思っていた。だって、肌は疲れていなかったもん(笑)友人も「前から某氏がYにご執心という噂があるし、彼女はエリート意識の強い男性をそそる雰囲気があるから、学内で付き合っている人が本当にいるのだとしたら、彼女だろうと思うのよね」と。
Yは際立って美人というわけではないけれど、とてもチャーミングな女性だ。
学内には綺麗な女性が何人かいるけれど、友人の言葉の通り、世間でエリートと呼ばれる殿方が好むキャリアと雰囲気を兼ね備えた「才色兼備」という観点ではYが群を抜いている、とSuzumeは思う。
株式の世界の「美人投票」の法則にも通じる「この人が彼女だったら周囲が羨ましがるだろうな」という観点からも同様。
同性から見ても内面的な魅力に溢れた女性で、さらにそんな付加価値がつくから男性陣にとっては恐らく「高値(高嶺)の花」の存在に違いない。
さて、Suzumeの見立てが当たっていれば、来春までに何か大きな発表があるのかな。。。