竹馬の友

友人が本を出す

1年ほどご無沙汰にしている友人から突然、携帯にメールが入った。何でも近々、本を出すんだか出したんだか。それで献本したい友人何人かの住所を教えてくれ、との依頼。
本を出版かぁ。すごいなー。
そうだよね、こういう年齢だったら第一線で頑張っている人なら本の1冊や2冊、出しているよね。
Suzumeの友人は英文学が専門。1年前に会ったのは、彼が手がけた翻訳を原作にした演劇公演を観にいったときだ。
千秋楽に行けば会えるだろうと思って、最初から楽日のチケットを買って。案の定、彼は劇場にいた。あまり話はできなかったけれど、(原作者だからスポットライトを浴びるわけでもなく会場の端に立っていた)彼の活躍を誇りに思ったし、Suzumeには輝いて見えた。それと同時に「あっちの世界(芸術や文化系)の関係者」である彼とベタな経済界に身をおくSuzumeとの間には大きな距離ができていくような気もしていたのもまた事実。
でも、こうして(連絡先を教えてくれ、という事務連絡でも)コンタクトがあると、昔と変わらない感覚が蘇ってきて何だか嬉しくなる。
幼稚園〜現在まで、各時代に友人はいたし、今でも大切にしている関係は沢山ある。幼稚園で一緒だったYや小学校で仲良くしてもらったMやN、中学で知り合ったS、高校時代にクラブもクラスも一緒だったM。
でも、Suzumeが一番の拠り所にしているのは大学時代の友達だと思う。
この人達は、普段は音沙汰なしで数年ぶりに会っても、離れていた感じがあまりしない。18歳で知り合ったのだから「竹馬の友」とは言わないのだろうけれど、そんな言葉をあてはめたくなる。
さて。彼はSuzumeにも献本してくれるらしい。
「Suzumeさんへ。2005.XX.XX ○○○○」というサインはちゃんと入っているのかしら(笑)