村上春樹ワールド

村上春樹の「海辺のカフカ」がNYタイムズが選ぶ「2005年のベストブック10冊」に入った、とのニュースが飛び込んでくる。全米で1年に何冊の本が出版されるのか知らないけれど、2005年でたったの10冊しか選ばれないのに、その中に入っているなんて、すごいっ!!
Suzumeは村上春樹の描く世界や文体が好きだ。全くの個人的な感覚で、うまく表現できないのだけれど「どこかに置いてきてしまった自分の欠片の1つを探し続けている」ような気分になる。それは、自分が本当に探しているのかもしれないし、あるいは村上春樹が探しているものをなぞっているに過ぎないのかもしれない。でも、その「探し続けている」気分は少しだけ心許なく、心の中に何となく浮遊感がある。
秋に出版された「東京奇譚集」。これもまた、自分探しの短編が詰まっている。
大好きな知人は「買ったけど、まだ読んでいない」って。早く読んで欲しいなぁ。
Suzumeも勉強と論文があるから、通勤時にだけ読むって決めていたのだけれど、いつもながらの「村上春樹ワールド」にすっかり心酔して、結局、一気に読んでしまった。。。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) 東京奇譚集