「生」の魅力

夜、ニュースの後にそのままTVをつけていたら、「クローズアップ現代」になった。お題は「大好き!モーツァルト」。番組の内容はどうってことなかったのだけれど、N響のメンバー数名がスタジオに来て、番組で取り上げた曲の一部を生演奏。ほんのちょっとの間だったけれど、心がなごんだ。たとえTV画面を通じてでも生演奏というのは素晴らしい。

ライブやミュージカル、演劇。「生」の公演は大好きだ。
全く同じものは絶対に再現できない。演じる人と会場にいる観客の呼吸によって作られるステージは「一期一会」の世界だと思う。歌舞伎のように型が決められた舞台でも、ご贔屓による「○○屋!」という掛け声が進行の一部を形成するし、本当に僅かだけれどもちょっとしたアドリブが入ることもある。
今日のTV番組の演奏は観客のいないステージだったけれど、その時にだけ生まれたハーモニーがあった。
同じ次元で語るのはおかしいかもしれないけれど、今夜の「SMAP×SMAP」も「生」放送。
10分で作る料理の素晴らしいこと!
当然、お題は事前に知らされていて、10分でできるように食材の下準備もある程度は済んでいるのでしょうけれど。それでも、10分で他人を饗応できる料理を作るというのは大変なことだ。ごまかしの効かない生放送だけに、固唾を飲んで観てしまった。
麺料理でお豆腐を汁椀の底に敷く、というアイディアは今までのBistro SMAPでも何度か披露されていたけれど、今日の料理は汁と豆腐の相性が良さそうだった。今度、自分でも試してみよう。番組と違って、豆腐は既製品のを使うでしょうけれど。 
さて、冒頭のNHKの番組ではEine Kleine Nachtmusikの軽快な第1楽章が演奏されていたけれど、Suzumeは第2楽章の方が好き。
というわけで、今夜のお休み前の音楽は第2楽章に決定。