トリノ五輪と懐メロ

いよいよ始まってしまった、トリノ・オリンピック。「…しまった」と書いているのは、ずっと前から「トリノ五輪が始まる時点で論文が書きあがっていなかったら、結構マズイよなぁ」と。そういうメルクマールにしていたから。そして案の定、書きあがるどころか、これからが勝負って段階で(汗)
それでも見たいものは見たいっ!で、徹夜に近い状態で勉強しがてら、開会式をTVで観る。
イタリアらしく、五輪ロゴのデザインも美しくて、さすがに洗練された雰囲気が漂う。でも、ロス五輪以降の商業主義・米国スタイルみたいなものが凝縮されている感じも強かったなぁ。ま。いいか。
選手入場のBGM。The Doobie BrothersのLong Train Runningが流れたかと思ったら、続く続く、70's-80'sのポップ・ミュージック。You should be dancing, Funky Town, I Feel Love, Hot Stuff, The Age of Plastic, Can't Take My Eyes Off You, YMCA, Le Freak, Jump…。NHKのアナウンサーが実況で「今回は、『世界中の誰もが知っている曲』をコンセプトに選んだそうですよ」みたいなことを言っていた。そりゃぁ、子供時代から「年齢詐称疑惑(←好きな音楽が同級生よりマセていた)」のあった私は知ってます。めちゃくちゃ嬉しいラインナップです。でも…これ本当に誰もが知っている曲?今の20代半ばの人たちは知らないのでは。ここ数年、70's-80'sのベスト盤のリリースが多かったり、CM曲に起用されるのは日本だけじゃなく世界的潮流なのかな。
そして、オノ・ヨーコが登場、スピーチをした後に流れてきた「イマジン」。なんとまぁ、歌っているのが御大ピーター・ガブリエルではないか。これもまた、英国プログレ系ルーツのような存在、Genesisのボーカルだった人。
それから、ルチアーノ・パバロッティが歌う「誰も寝てはならぬトゥーランドット)」。さすがイタリア。バルセロナでもホセ・カレーラスプラシド・ドミンゴが歌ったから、斬新な企画ではないけれど、「お約束通り」というところで、やはり感動。
トリノ市があるピエモンテ州に因んでイタリアン・ワインを嗜み、五輪開会式を観て若かりし頃にノリノリになって聴いた音楽に心を躍らせる。40代にはタマラナイ夜中だったのではないだろうか。