今日だけ語ろう

この日記では、Suzumeの仕事や勉強の具体的な言及を意識的に避けているけれど、ようやく卒業論文(?)を書き終えたので、節目としてそんな話題を。核心をつかない書きっぷりは相変わらず。
2年間の集大成と呼ぶにはほど遠い、3週間ぐらい努力しただけの「ふ〜ん。で?」レベルのレポート。でも、Suzumeの拙い知識では所詮数ヶ月をかけたところで、出来映えは五十歩百歩だから、「これが今の実力で書ける内容です」という感じ。

意外と…実は食わず嫌いだったのかも

Suzumeは数学が大嫌い。中学までは得意だったのに、高2になった途端に脱落。連鎖的に物理もダメ。「将来は化粧品会社の研究室で商品開発」という夢は16歳で破れ、文系進学に転向。にも関わらず、高3で入門書を読んで「楽しそう」と思った分野に翌春に進学したら、必須科目に統計が…もう泣いたよ〜。
さらに2年前、大学院に入ると高校数学が常識のカリキュラム構成。あぁ…。結局、最初の半年は高校で学んだ(はずの)知識の復習だけに費やして、高い授業料だったなー。こんなことなら、1年かけて入念に進学の準備をするんだった。
こんなにも散々な目にあっているのに、卒業論文で選んだのは統計分析が前提のテーマ。なぜSuzumeは、もっと楽な道を選択できないんだろう。自分を過信して、スタート時に背伸びしちゃうのかもしれない。最近は便利な統計ソフトが多いから、自分でプログラムを書かなくても基本的な分析は簡単にできる。でも意味が理解できないと、ソフトが出した結果については自分で解釈しなくちゃいけないし…。今回はあるテーマについて、ロジットという回帰分析をしたのだけれど、説明変数間に結果の矛盾が出て、その要因分析に悩んだ。
でもねぇ、実際に手を動かしてみて分かったのだけれど、Suzumeはこういう手間のかかる分析が好きみたい。始めるまでは、自分で決めたテーマのくせに「計量経済」「統計学」という言葉に怖けて逃避することばかり考えていたのに、いざギリギリに追い込まれて始めると楽しくって。この変数で説明するとどうなるんだろう、と様々なパターンで試行錯誤を繰り返したり、誤差・偏差についてあれこれと考えたりして。
それは自分でも驚きの発見だった。要は、テーマに興味が持てれば、モチベーションさえあれば、Suzume(が苦手だと思っていること)でもできるんだ、ということ。Suzumeに才能があるのではなくて、人は誰でもそうなんだと思う。オトナになるほどに、新しいことや一度挫折したことにチャレンジする機会は減っていくから忘れていたけれど。
レポートで扱った分野は、日本国内ではまだ十分な統計量とは言えるだけの案件が出ていない。でもこれから数年で確実に実績は増えていくはずだから、何年か経って同じ分析をしてみると、もっと面白い結果が得られるのかも知れない。そのときにもう1度、自分の手で確かめてみたいなぁ。