ジゼル公演

新国立劇場の今シーズンラストを飾るバレエ公演「ジゼル」を観てきました。
Suzumeが子供の頃、初めて連れて行ってもらったバレエ公演がジゼル。小さかったから愛だの恋だのの機微はわからなかったけれど、第2幕の夜の森がとても幻想的でウットリした。
公演は2幕構成でストーリーは簡単に言うと…(簡単でもないか)
 
【第1幕】中世、森と葡萄畑に囲まれた村。若い伯爵アルブレヒトは、身分を隠して農民の格好をし、ジゼルと恋をしている。ジゼルを愛するもう1人の男性・森番のヒラリオンは、農民姿のアルブレヒトがジゼルと花占いをしたり、仲良く踊る姿に嫉妬する。そして伯爵家の紋章の入った剣を見つけ、アルブレヒトの正体を知ってしまう。
角笛の響きと共に、クールラント公爵と令嬢バチルド姫たち貴族の一行が通りかかる。ジゼルの母・ベルタは、バチルド姫に娘の心臓が弱くあまり踊らせられないことを告げる。ジゼルの可愛らしさに惹かれたバチルドは、自分の首飾りを記念に与える。村人達が葡萄の収穫を祝って集まり、ジゼルも母親の許しを得て祭りに加わり、村の娘と青年の(花嫁と花婿)のパ・ド・ドゥ、村人全員のギャロップと、場は盛り上がる。
その時、ヒラリオンが割って入り、アルブレヒトが実は貴族でジゼルは騙されていると告げる。さらに角笛を吹き、その場に貴族達を呼び寄せる。バチルド姫は農民姿のアルブレヒトを見つけ、驚く。バチルド姫こそがアルブレヒトの婚約者だったのだ。
絶望のあまりジゼルは発狂する。途切れがちな意識の中に花占い、愛の誓い…幸せの情景が浮かんでくる。そして息絶えてしまう。
【第2幕】森の中奥深く、沼のほとり。夜、鬼火がちらつく闇の中に、ジゼルの墓を訪ねてきたヒラリオンが迷い込む。夜の森は、精霊・ウィリの女王ミルタが支配する死の世界。命を落とした乙女達はウィリとなり、ミルタの持つローズマリーの小枝で墓から呼び集められて踊り、森に迷い込んだ若い男達を狂気に陥れ死に至るまで踊り続けさせるのだ。
ミルタは今夜新しい仲間が加わることを告げ、ローズマリーの小枝でジゼルをウィリに変身させる。
やがてジゼルの墓にアルブレヒトがやってくる。アルブレヒトはジゼルの気配を感じるが、幻のようにおぼろげである。何度か消えたり現れたりして、やがて2人は再会の喜びを踊る。彼の後悔と悲しみを知ったジゼルは、彼を許す。
ウィリ達はヒラリオンを追いつめ、捕らえ、踊り疲れたところを沼に突き落とす。
同じような運命がアルブレヒトを待ち受ける。ジゼルはミルタにアルブレヒトの命乞いをするが、女王は受け入れない。ジゼルは墓の十字架の前にアルブレヒトを導き、彼に守護物である十字架から離れないように告げる。女王のローズマリーも二人の愛の前に効力を失い折れてしまう。
しかし、ジゼルはミルタの命令で踊り、愛するジゼルの踊りに合わせてアルブレヒトも共に踊りはじめる。アルブレヒトの心臓が張り裂けそうになる直前、夜明けを告げる鐘が鳴り、ウィリ達は少しずつ消えていく。ジゼルもやがて墓の中へ去り、もはやジゼルをこの世に引き戻す術のないことを悟ったアルブレヒトは、悲しみにくれる。
 
第一幕の恋する乙女の恥じらいや最後の「狂乱の場」。ジゼル役(本島さん)の可憐な演技に魅せられました。
それから第二幕は、ミルタのソロや群舞が美しい!精霊なので、音や気配がない雰囲気を求められるのだけれど、スーッと音を立てずに出てきて、後ろに下がるときも体重を感じさせないような動きが本当にきれいでした。
第二幕の舞台美術も素晴らしかったです。
でも「可憐さ」って、表現力だけじゃなくて体型も大きいよねぇ。「首」がつく部位は絶対に細い方がいい!首、手首、足首。全くダイエットができず、体重の記録更新中のSuzumeは猛烈に反省しました。でも、すぐにはダイエットが始められそうにないんだけど。。。