ようやくThe Da Vinci Code

朝、体温を測ったら37℃。あともう一息。
抜歯の痛みは昨日に比べたら、格段に軽くなっていて、これなら固いものさえ避ければ食事する気分にもなれるけれど、友達と会ったり遠出をするほどにはアクティブになれない。
近所で映画を見ることにした。
ずっと忙しくて見そびれていた映画「ダ・ヴィンチ・コード」。
まぁ、観客動員数はそれなりだけれどメディアでは酷評されていたし、公開から1ヶ月以上経過したから、映画館も空いているだろう、と。それでも一応、レイトショーを選んだけど。
見た印象としては、Suzumeは思っていたほど悪くないと思った。もちろん、あの長編小説を2時間余の映像にまとめるのだから、原作に書き込まれていたものをバッサリと割愛している部分もあるし、第一、原作を読んでいないと(または宗教史に詳しい人でないと)理解できないカットが多い。たとえば一瞬だけクローズアップされる何かの映像、小説ではラングドンの心の中の台詞で解説されていても、映画では数秒間アップになるだけで何も説明がない。原作を読んでいるか、その映し出されている模様や物体を知っている人でなければ無意味な映像になってしまう。Suzumeが「思っていたほど悪くない」と感じたのは小説を読んでいたからだと思う。
映画の方が良かった、と思ったのは作品の終わり方。小説は最後にソフィーとラングドンが「で、次はいつ会えるの?」みたいなラブラブになっていて、そのことにすごく違和感があった。究極の危険な状況を2人で乗り越えたことによる信頼感が生まれているのは当然だけれど、そんなに急にロマンチックな関係になるもの??でも、映画ではそういう甘ったるい(Suzume的には陳腐な)映像は無し。
日本では娯楽として受け入れることができるけれど、欧州大陸、特にカトリック教徒の多い国では、この映画はストレートな映像が多すぎて波紋があったのだろう、と。例えばロスリン礼拝堂のシーンも、小説は祖母が修道会を語るだけだったのに、映画は修道会メンバーが集まってきて現存していることを明示していたし。波紋については新聞報道で知っていたけれど、映画を実際に見て、あらためて納得。
Suzumeとしては、レイトショー金額で見るだけの価値はあったと思います。
ちょっとルーブル美術館にも行ってみたくなったしね(笑)