夢や目標を語れるか

今、すごく中途半端な場所に立っていることは自覚している。それが認識できていることまでは悪くないけれど、それを打破するための努力ができない自分がいるんだよなー。「ダメだなぁ、Suzume」と思ったり、すごく凹んだりするのに、自分自身を鼓舞することができないのって、やっぱり根本的に自分に甘い性格なんだよね。
興味のある本を読むとか、好きな映画を観る、という娯楽には寝食を忘れるくらいに没頭するから、決してすべてに無気力なわけではない。だからすごく好きなものがあれば、それなりに頑張れるのかもしれない。
「享楽的で、自分の人生を真面目に考えていない」
今よりもずっと若い頃に言われた。その頃、自分の人生を考えないわけじゃなかったけれど、やっぱり目の前の楽しいことを優先していたし、「何とかなる」と軽く考えていたことも事実だ。
しかも、Suzumeには「私には私だけの人生がある」と思っていない節があった。「自分は自分って頑張っても、結婚して相手の生活に合わせたら、それまでの努力は無駄になっちゃうし」とか「○○君と付き合うのなら、(彼の将来の生活を想定して)別の目標にしておく方がいいかも知れないなぁ」とか、自分でコントロールできない外部要因によって判断が変わるような迷い方をいつもしていた。多分、Suzumeの夢は、一緒に歩む相手と同じ夢を追うこと、つまりフリーライダーのスタンスなのだ。だから、○○君がA君からB君に変わっても、さらには具体的な相手がいない時期でさえも、主体的に生きている実感がない。今でも、そういう部分が残っているかも知れない。
今日、一緒にゴハンを食べた友達は、色々な事情があって自分一人で子供を育てている。仕事をしながら家事&育児もして、自分で勉強もしてスポーツジムにも通って、犬も飼っている。そしていつも自分の仕事に誇りを持って、会社や社会の将来のことを考えている、すごく前向きな人。そんな魅力的な人だから、ちゃんとお付合いをしている相手もいて、話を聞いていると何だかすごく充実した日々。もちろん、彼女にだって「本当は〜したかったのに」という挫折や不燃焼のモヤモヤした気持ちはあるだろう。でも、自分が今の環境でできる精一杯のことをしている、と胸を張って言える様な清々しさが彼女の話からは伝わってくるのだ。「45歳を過ぎたら…」と彼女は将来の夢を話してくれた。そのために今から少しずつ準備していることも話しっぷりからは感じられた。今日、彼女が色々と話すのを聞いていて、Suzumeは自分がとても恥ずかしかった。年齢もほとんど変わらないのに、同じだけ生きてきたのに、どこで自分はこんなに差がついてしまったのだろう、と。未だに地に足の着いた人生設計もない。多分、自分の力で考えることなく、お仕着せのレールを素直に信じて乗り続けてきたのがSuzumeの人生なのだ。小さな悩みや迷いは常にあるけれど、大きな挫折も苦労もしていない。
「堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。」と坂口安吾は言っていたけれど(ただし、それは正しく堕ちる道でないといけない)、Suzumeにはこのプロセスが必要なのだと思う。今さらの感はあるけれど。
あぁ、でも正しく堕ちる道を探り当てる自信もないんだよね、今のSuzumeには。(自分に自信がないことにかけては、自信がある!?)