レトロな一日

suzume-smile2006-11-26

道頓堀の「道頓堀極楽商店街」(http://www.doutonbori-gokuraku.com/index_annai.html)へ。ここは大正末期から昭和初期の大阪の街並みを再現し、大阪ならではの懐かしい味や雰囲気を楽しむという趣向のテーマパーク。地元の友人の説明では、施設内で営業する飲食店は実際に大阪近郊で人気の高い名店を誘致しているらしい。入場すると、なるほど街並みの作り込みも丁寧だし、お店の呼び込みも“らしさ”が漂う。館内が夕暮れのように暗めなのが気になるが、これもレトロ感を醸し出すのに貢献している。せっかくだから、前々から気になっていた「たこ焼き」と「明石焼き」の食べ比べをすることに。明石焼きの店でオッチャンにSuzumeの疑問をぶつけてみたら、各地での呼称や食べ方の違いを教えてくれて、お腹も頭もかなり満足。
午後は神戸に場所を移し、そこから東灘区に住む友人Tの車で六甲→有馬温泉へ。ここも紅葉がまさにピークで、山の緑〜赤のグラデーションが美しい。Tは「これで雨じゃなければ、本当に綺麗なんだけどねぇ」と残念そう。確かに雨でもこれだけ魅せるのなら、青空をバックにした山はさぞかし感動ものでしょう。
有馬温泉は日本最古の温泉。古くから有馬、道後(愛媛)、白浜/湯崎(和歌山)が「日本三古泉」とされ、それぞれ「摂津の湯」「伊与の湯」「牟婁の湯」として親しまれてきた。そんな歴史を意識してか、温泉街は昔ながらの曲がりくねった細い坂道が中心で、そこに炭酸せんべいなどの土産店、ひなびたお好み焼き屋さんや本屋さんが軒を連ねている様子は「いかにも」の情緒を形成して、タイムトリップしたような気分。さらに、環境省が療養泉として指定する9つの主成分(単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉)のうち、硫黄泉と酸性泉以外の7成分が含まれている、という説明を聞けば効能に期待が膨らむ、というもの。そういえば、街には温泉街にありがちな卵の腐ったような硫黄臭さは無かったなぁ。
旅館で「温泉入浴+精進料理」をお願いしていたので、ゆっくり湯に浸かり、さらに足裏のマッサージもしてもらって「あぁ、極楽、極楽」な気分(笑)足裏マッサージは痛くて苦手なんだけど、最近は体調管理に留意している分だけ内臓が丈夫になったのか、今日はあまり痛くなくてホッ。「胃腸が疲れています」「免疫力が落ちているので風邪に気をつけてください」には思い当たることが。その後、旅館の日本庭園を通って、別亭へ。季節感たっぷりの精進料理を美味しくいただきながらTと色々な話に盛り上がる。