モネ展へ駆け込み

suzume-smile2007-06-29

閉幕間近のモネ展@国立新美術館に行ってきました。最後の夜間開館日とあって、とても混雑していましたが、Suzumeが飛び込んだのが本当にギリギリの閉館30分前だったので、これでも多分ピークは過ぎていたのだと思います。
モネはあの時代にしては大変な長生きでしたので、残した作品も数多いのです。彼の作品だけで構成する展覧会が開催できるのは、印象派の一時代を築いた功績だけではなく、作品数の充実ぶりも関係しているのだと思います。例えば点描を確率したジョルジュ・スーラ。絵画に関心のある人なら彼の代表作「グランド・ジャット島の日曜日の午後」を知っていると思いますが、残念ながら31歳の若さで没したために油彩の作品がとても少なく、彼の名を冠した展覧会は企画できないと思います。
ともかく、モネ展に行きました。驚いたことがいくつかありました。例えば、モネと言えばマルモッタン美術館なのですが、今回の100点近い展示の中で同美術館から貸出してもらっている作品は僅か3点(というわけで、大回顧展なのに『印象・日の出』はありませんでした)。それでも展覧会が企画できてしまう、ということに、改めてモネの多作ぶりを認識。逆にオルセー美術館からは16点です。しかも、「1878年パリ万博の祝祭」とか「ジヴェルニーのモネの庭、アイリス」「アルジャントゥイユのレガッタ」などの名作を貸し出してもらっているのです。これ、本当に本物なのでしょうか。こんなに沢山の本物を東京に貸し出している間にパリ観光でオルセー美術館を訪れる人が気の毒です。憧れの名作「○○」を本場オルセーで観ようと思ってパリまで出かけてせっかく入館しても、複製が飾ってあって「本作品は海外に貸出し中です」と書いてあったりするのでしょうか。。。 ロンドンの霧に包まれた憂鬱が柔らかく描かれている「ウォータールー橋」、Suzumeお気に入りの国立西洋美術館の松方コレクションですが、これも今回出品されていました。やはり彼の作品にはどうしても魅了されます。同じ景色を見ても、Suzumeにはこんなに美しい色を感じ取って表現することはできません。こんなに豊かな色彩の感受性を持つモネはどういう人柄だったのでしょう。今回はSuzumeの大好きなオルセーの定番以外に、もう1枚、新たに気に入った絵葉書を買いました。「大運河、ヴェネツィア」という作品@ボストン美術館です。アメリカの美術館はニューヨークしか行ったことがないので、いつの日かワシントンギャラリーやボストン美術館、シカゴ美術館などを訪れてみたいです。
帰りに、トシ・ヨロイヅカ@ミッドタウン(http://www.grand-patissier.info/ToshiYoroizuka/index.jsp)に寄りました。前回は、あまり感動が大きくなかったのですが、もう少し他のケーキも食べてみてから考えようか、と。今回は、クレーム・ピスターシュとリオネルを購入(あと、お持たせに焼き菓子の箱詰めを)。う〜ん…やっぱりSuzumeの好みとは少し違うんですねぇ、ここのレシピ。
これはピスタチオのクレームブリュレのような、コッテリしたクリーム系プリン。ピスタチオの味が結構濃厚なのはSuzumeの好みですが、クリームがやっぱり油っこくて重めです。
リオネルはタルトの中に少し苦味のあるキャラメルがたっぷり+ナッツ。上にはチョコレートクリームとアプリコット。苦味がアクセントになっているのはポイントが高いけれど、そもそもSuzumeはキャラメルがあまり得意ではないので、キャラメルの量が多すぎて too muchでした。2度続けて「重い」という感想なので、鎧塚氏の作るケーキがそういう価値観というかテイストなんですね。噂ではモンブラン系が秀逸、ということなので、秋に出会えるのを楽しみにしておきます。