いよいよラスト

suzume-smile2007-08-31

いつの日か、書くと思います。ありがとう、みんな。(あ、このブログを終わりにする、という意味ではありません)
 
…という言葉を書いて、はや4ヶ月が過ぎました。。。(今はすでにお正月)
実は。大学卒業後○年5ヶ月の長きに渡ってお世話になった勤務先を本日付けで退職いたしました。
入社当時は○○という社名だったけれど、合併でいつのまにか○○△△という社名に。勤務地も変わり(本店ビルが移転したのね)、良くも悪くも社風にも変化が生まれ、21世紀に入ってからは必ずしも常に100%の情熱とエネルギーを注げる対象ではありませんでした。そんな閉塞感を何とかしたくて、異動願いを出し続けるだけではなく、自分で大学院に通ったりして新たなきっかけを求めていたのでした。きっかけ、と言ってもそれは「転職」という短絡的な選択ではなくて、自分の中での発想の転換や仕事に対する視点の切替とか、そういう"何か"が掴めれば自分がステップアップできるかも知れない。そんな気持ちでした。
不思議なことに、チャンスはSuzumeが一番どん底にいる時に思いも寄らず到来しました。全ての事が悪い方へ向かっていくように感じている時でも、自分のことを見てくれている人は必ずいるのだ、と知りました。前から希望していた部門に大きく一歩近づいたのでした。そんな分岐点から○年。道が塞がれたと思っていたSuzumeに一筋の光を与えてくれた救世主のような人に、今回の(退職という)決断を伝えるのはとても勇気のいることでした。でもSuzumeはね、今のままでいるよりも、これから進もうとしている道で頑張る方が、本当の意味でその人に恩返しできるような気がしたのです。
挨拶回りはできないので、社内でお世話になった方々にはメールを出しました。Suzumeの決断を応援しつつも(退職を)惜しんでくれる返事をくれた人の大半は、合併前の某部門で一緒に仕事をしたことのある人達でした。自分でも何となく分かっていたけれど、あの頃のSuzumeが一番イキイキとして「いい仕事」をしていたのでしょうね。
どの職場での出会いも、どんな仕事の経験も(嫌な思いをしたことも含めて)、すべてがSuzumeの血と肉になっています。でも、最後にいた現職場では上司や先輩に恵まれました。若手から育てあげる方針の部門に、この年次になってからSuzumeがド素人で入るのは、前例がないわけではないけれど少し異例でした。それだけに、仕事だけではなく人間関係においても(部門内ではなかなか一人前と認めてもらえず)苦労が多かったのですが、先輩方は忍耐強く見守ってくれました。本当に感謝しています。
そんな素晴らしい職場にいるのに何故やめるのか。。。と言われると答えに窮してしまうけれど、目の前にそびえる山に挑戦せずにいられなかった、というところでしょうか。それと、過去の経験から学んだこととして、大きな組織においては「上司に恵まれている」ことを働く条件の上位に持ってきてはいけない、というのもあったかなぁ。今、周囲の人間関係に恵まれているのは偶然であって、自分自身の努力の結果ではないのですから。「いい上司だから」という理由で道を選択していたら、ある日突然、別の人が上司になって自分の立場が一変したときに生活設計は根底から覆されてしまいます。
しかし、この会社で定年まで働く(添い遂げる)のだろうと、最近まで思っていたのにね。リスク愛好家ではないSuzume、自分でも未だに「よくこれだけ思い切った決断ができたなぁ」という気持ちです。こんな大きな決断も健康体だからこそ、できたのだと思います。デスクワークでも体が資本であることに変わりありませんね。