自由とは

suzume-smile2008-09-18

自由の女神です。バッテリーパークからほど近いオフィスで仕事をしていたので、夕方、スタットン島フェリーでニューヨーク湾を往復して、往路で自由の女神の横を通過し、復路でマンハッタンの落日直後の夜景を楽しんできました。実はスタットン島フェリーは無料、とてもお勧めのインスタント観光コースです。
彼女は1886年にフランスから、アメリカ建国と米仏友好100周年を記念してアメリカに寄贈されました。右手に自由を象徴するたいまつを,左手には独立宣言書を抱えています。正式名称はLiberty Enlightening the World。彼女の台座は米国民の寄付活動によって用意されました。アメリカ建国のパイオニア精神を称えたフランス人と、独立と自由のために闘い、苦難を乗り越えてきたアメリカ人の誇りでできた像なのです。
「自由」は必ずしも自然に与えられるものではありません。いま手にしている「自由」の裏側には、悲惨な歴史が含まれていることも多いのです。今の自分の比較的自由な生活もまた、その歴史を経て成り立っているものなのです。自由の女神を見て、そんなことに思いを馳せました。
フランス・パリにある自由の女神像は、パリに住むアメリカ人たちがフランス革命100周年を記念して1889年に贈ったものなのだそうです。Suzumeはてっきり、同時に2体が製作されたのかと思っていました。素敵なエピソードですね。パリの自由の女神が左腕に抱える銘板には、バスティーユ牢獄襲撃が起こった1789年7月14日の日付(革命記念日)が刻まれています。
実は東京お台場にも「自由の女神」がいます。かつて、パリの自由の女神像が「日本におけるフランス年」事業の一環として1998〜1999年に設置されていたのですが、その後、2000年にブロンズのレプリカが設置されています。でも「お台場の女神」を見て、自由の裏側にある歴史を考えたことは無いのですが...やはりレプリカだからなのでしょうか。