冬の星座

Suzumeは空を眺めるのが好き。って改まって書くと何だか暗い人?と思われそうですが(笑)、周囲に自然があまり無かったり、一日中パソコンに向かう仕事が多かったりするので、広い空を眺めることで束の間でも心が癒されたり目も休まったりする、という他愛もないレベルです。徹夜明けに空が白んでいく様子を眺めるとき、落日とともに夜の闇が次第に空を包んでいく時間に窓の外を眺めることができたときには、その美しさに見とれてしまいます。
そして冬の間のSuzumeのもう1つの楽しみは、帰り道に夜空の星座を眺めることです。深夜のだいぶ街灯りが消えた暗い道を帰宅しているのは一年中ですが(涙)、なかでも冬は空が澄んでいるからか星座がよく見えます。冬の星座が最も特徴的で(明るい星も多く)探しやすいのかも知れませんが、北斗七星も冬はすぐに探せるので、やはり空気が澄んでいるのでしょう。
星座を探す手順はいつも同じです。オリオン座を最初に探します。Suzumeが帰宅する頃はすでに空の真上に昇っているのですぐに見つかります。次に、オリオン座の3つ星ベルトを結んで左に伸ばしていくと、一際キラキラと白く輝く星が見えます。おおいぬ座シリウスです。オリオン座の左肩にあたるペテルギウスとシリウスを繋いで三角形のもう1つの点を左に探すと、こいぬ座プロキオンがあります。これを冬の大三角形と言います。今度は、三角形のペテルギウスとプロキオンを繋いで、冬の大三角形の上にもう1つの三角形を描きます。すると、明るい星を見つけることができます。これは、ふたご座のポルックスギリシャ神話に出てくる双子の弟、ゼウスから不死の命をもらったポルックス、そのすぐ右にある少し暗い星が不死の命をもらえなかった兄のカストルです。帰り道、空が広く見渡せる道に出てから、このぐらいまで星座を探したところで家に辿り着きます。
思えば、子供の頃から天体観測が大好きでした。天体望遠鏡を使う本格的なものではなく、夜、星図早見盤と懐中電灯を片手に自宅のベランダや近くの畑の真ん中で空を眺めるぐらいのことでしたが、早見盤に表示されている通りの星座を見つけることができたり、流れ星に遭遇すると(今思えば8月のペルセウス座流星群)、すごく嬉しかったのを覚えています。